施設案内

■ 急性期治療病棟

病室

急性期治療病棟では発症後間もない患者様や病状が不安定な患者様などを対象に適切で高水準な治療を行っています。 この病棟での平均在院日数は50日程度と短く、一定期間の短期集中的な医療の提供を目指しています。 そのため、充実した専門スタッフが多く、重点的に医師や看護師、 精神保健福祉士、精神保健福祉士は、精神科ソーシャルワーカー(PSW:Psychiatric Social Worker)という名称で 1950年代より精神科医療機関を中心に医療チームの一員として導入された歴史のある専門職です。 精神障害者の抱える生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けての支援活動を通して、 その人らしいライフスタイルの獲得を目標としています。当院では、医療相談員の役割を兼ねて、 患者さんやご家族様からの様々な相談に応えています。 心理療法士などのスタッフが密度の濃いチーム医療を展開しています。
また、麻酔医が常勤で勤務しているため、高齢者のうつ病に効果のある 修正型電気けいれん療法サイマトロンという機械を使って、 全身麻酔をかけた状態で脳に通電し、治療する方法。重症のうつ病や薬物療法が難しい精神疾患に有効な治療法です。 麻酔科管理で行うため、従来の方法より、安全性が高く、高齢者の方でも行えます。も常時行っています。 急性期治療病棟病床は44床。そのうち個室39部屋、2人部屋1部屋、保護室3部屋と個室中心でプライバシーが守られ、 安心できる治療環境です。さらに、病棟中央には中庭中庭があり、 閉鎖病棟ではありますが、屋外に出て新鮮な空気が吸える開放的な環境で、心地よく療養できるように工夫しています。

■ 合併症治療病棟

合併症治療病棟では精神疾患を持ちながら身体的疾患の治療が必要とされる患者様の治療を行います。 超高齢社会となった現在、精神疾患を抱える患者さんは身体的な問題を抱えている場合がほとんどです。 また、精神症状の原因が身体疾患である場合もあり、本来は身体的な対応ができなければ、たとえ精神科であっても、 病院機能として十分とは考えられません。当院では、内科医師(消化器、感染症、呼吸器、循環器、神経内科)、 整形外科医、麻酔科医を配置し、可能な限りの合併症への対応を行っています。また、医療設備も、緊急血液検査はもちろん、 DダイマーDダイマーは、血栓症の指標として用いられます。 当院では、「静脈血栓塞栓症予防ガイドライン」に基づき、身体拘束解除時や高リスク患者に対して Dダイマー値が基準値以下であることを確認した上で、運動・離床開始することとしています。 Dダイマーが高値の場合は、補助的に下肢静脈超音波検査を実施した上で、血栓症の有無を医師が判断し、 拘束解除・離床・運動もしくは、より積極的な抗凝固療法も行っています。やHIV迅速測定キットの常備、 レントゲン(一般撮影)、CTスキャン、超音波、内視鏡など、必要な検査機器はそろっています。 食事のたびに血糖測定とインスリン注射が必要な認知症の患者さんや、がん末期で疼痛があり麻薬の必要がある統合失調症の患者さん、 肝硬変で腹水があり、肝性脳症でせん妄があるアルコール依存症の患者さんなど、身体的疾患へも対応を行っています。

■ 身体リハビリテーション


リハビリ風景 リハビリ室

当院には、10名の理学療法士、3名の身障の作業療法士、2名の言語聴覚士 リハビリテーション室は平成18年の南館新築当時に、以前の「総合リハビリテーション施設」に適合するように設立しました。 現在は、疾患別リハビリテーションとなっている為、脳血管等疾患リハビリテーションT、運動器リハビリテーションTの基準を届出、 脳血管、運動器、呼吸器疾患等へのリハビリが可能となっている。 脳血管等疾患リハビリテーションTを取得している民間の精神科病院は、全国でも希である。 がおり、脳卒中、大腿骨頚部を代表とする骨折、さらには肺炎後の呼吸器などへのリハビリを行っています。 また、最近、社会的な問題となっている自殺未遂の患者さんの多発外傷に対しても前向きに取り組んでいます。

■ 認知症治療病棟

併設する老人保健施設の1フロアーに間借りするように認知症治療病棟があります。 そこでは、さまざまな精神症状で在宅や施設内での生活ができなくなった患者さんの入院加療を行っています。 また、外来では認知症専門外来(認知症専門診断管理科)を開設し、鑑別診断や介護へのアドバイス、家族相談などを行っています。

※認知症専門診断管理科の施設基準
 認知症疾患医療センター(地域型)に準じる機能
 ・認知症疾患の鑑別を専門とした医師の配置。
 ・専門医療相談室があり医療相談員が配置されていること。
 ・専任の臨床心理技術者が配置されていること。
 ・血液検査、心電図、心理検査等を実施出来る体を有していること。
 ・コンピューター断層撮影装置(CT)を有し、必要に応じてMRI、SPECTを実施出来る医療機関との体制が整備されていること。
 ・身体合併症に対応する病棟を有していること。
 ・その他

認知症外来は、かかりつけ医、他の医療機関からの紹介状をお願いしています。 紹介状をご用意の上、ご予約をお願い致します。
お問い合わせ先
認知症相談、入院相談:医療相談室  初診予約: 医事課

■ アルコール依存症専門病棟

アルコール依存症は慢性の薬物中毒という精神科の病気ですが、肝硬変、肺炎、膵炎、糖尿病など身体合併症を多く抱えてしまう病気です。 さらに、最近ではコルサコフ症候群のため記憶や見当識障害を起こし、トラブルを起こす患者さんも多く見受けられます。 どのようにしたら断酒できるかという具体的なプログラムの充実はもちろん、当院の得意とする合併症対応の最も活躍する分野です。 アルコール専門のデイケア精神科デイケア
精神障害者の社会生活訓練の回復を目的として個々のプログラムに従ってグループ毎に治療が行われます。 当院では、デイケアのプログラムのひとつにアルコール依存症の患者さんの治療プログラムを実施しています。
は多摩地区では当院だけが行っています。

■ 慢性期医療病棟

東3病棟

慢性期治療病棟では長期にわたる治療が必要な患者様にゆとりのある医療を提供しています。 精神疾患は、どうしても改善がおもわしくなく、長期入院を余儀なくされる厳しい疾患です。 新しく入院された患者さん全体の95%くらいの方は1年以内に退院されますが、5%くらいの患者さんは継続的に入院が必要となってしまいます。 最近の医療は、病状が改善しないと、本線から脱落するような印象を与えているように思います。 当院では、そのようなことがないように、長期入院が必要な患者さんこそ、大切にすべきであると考え、対応しています。

■ 内科療養病棟

内科療養病棟療養病床は、 比較的病状が安定した慢性期の患者さんを受け入れることを想定した病棟で、 介護保険と医療保険適用の病床があります。介護保険を利用する病床は介護が必要とする方が入所、医療保険を利用する場は、 より医療を必要とする(医療区分に該当する)方が入院します。当院は、医療型の療養病棟で、医療区分に該当する患者さんが多数入院しています。 は、当院の身体疾患対応の核となる病棟です。誤嚥のための肺炎の治療や、胃瘻造設まで行っています。 栄養管理には内科医を中心とした多職種によるNST(栄養サポートチーム)が活躍しています。 また、高カロリー輸液の患者さんは、CVポートの造設も可能で、IVH中の入浴も可能です。 さらに、看取りのための入院依頼や周囲の高齢者施設からの身体疾患患者様への対応も引き受けています。

■社会復帰、地域支援


美山ヒルズ

グループホームグループホーム(共同生活援助)
「就労し又は就労継続支援等の日中活動を利用している身体障害者・知的障害者・精神障害者であって、地域において自立した日常生活を営む上で、相談等の日常生活支援上の援助が必要な者」
働いていたり、日中活動の場に通っていたりする方で、ホームの職員による相談や共同の生活援助があれば、日常生活が可能な方が入所の対象となります。
ケアホームケアホーム(共同生活介護)
「生活介護や就労継続支援等の日中活動を利用している身体障害者・知的障害者・精神障害者であって、地域において自立した日常生活を営む上で、食事や入浴等の介護や日常生活上の支援を必要とする者。 障害程度区分が区分2以上である者」
日中活動の場に通っている方で、ホームの職員により食事や入浴等の介護やその他の日常生活の支援が必要な方が対象となります。基本的にグループホームよりも多くの支援が必要な方が対象となります。
である美山ヒルズ美山ヒルズ
美山ヒルズは精神障害者社会復帰施設福祉ホームとして開設しました。 福祉ホームは本来、単なる住居提供の要素が強い制度であり、2年という短い利用期限を前提としておりますが、その期間に生活訓練的要素を積極的に導入したのは都内で美山ヒルズが最初です。
利用者は地域の作業所や就労へとつながり、美山ヒルズをステップに単身アパート生活へ移行する人が続出し、中には「自分はここまでできるんだ」という驚嘆の眼差しに変わっていく方もいらっしゃいます。 利用制限を有効に活用する、医療機関や作業所等関係機関と連携を取りながらチーム支援をする、入居前から支援を開始する、退居後も支援を継続する。それが“美山ヒルズモデル”です。
を地域での活動拠点として、すでに20年以上継続して、退院促進や地域生活支援を行ってきました。 その成果として、現在、50人近くの患者さんが地域で自立した生活ができるようになっています。 地域での生活には、病院の強いバックアップが大切です。 当院は、看護師、精神保健福祉士、管理栄養士、薬剤師などの多職種による精神科訪問看護が充実しており、 日ごろのコミュニケーションが十分とれているため、緊急事態はほとんどなく、未然に対処できています。 多くの患者さんが、安心して社会生活がおくれるように、そして、そのような良き仲間の存在が入院されている患者さんにも希望が持てるような仕組みを大切にしています。 また、病棟内には単身生活を想定した社会復帰訓練室があり、入院しながら退院後の生活訓練ができるようになっています。 同時に、充実した作業療法スタッフによる作業療法でも、調理などの日常生活動作にかかわる練習をし、外来作業療法につなげています。

訓練部屋 社会復帰訓練室
東5病棟にあり、ワンルームマンション(アパート)をイメージした訓練室で 入院療養中から地域生活を想定した生活をすることで、社会復帰を スムーズにする目的で運用されています。
社会復帰訓練室の目的
1、社会復帰・地域生活移行後に生じる問題を入院中から患者様、スタッフ双方が理解し、練習や経験等で解消する。また、退院までに解消にいたらずとも患者様や関係スタッフ、連携機能の理解を共有することで地域生活支援に役立てる。
2、入院療養生活では見えない、もしくは経験できないスキルを実践し、評価することで入院中からの支援に活かす。
3、患者様自身の経験から適切な自己評価が出来るようになり、それによって自信がもてる。
4、退院に意欲がもてない患者様や地域生活にイメージが出来ない患者様が利用することでイメージ作りや意欲向上、動機付けに役立て、退院促進の一環とする。
5、社会復帰訓練室で得られた支援方策をもとに、地域生活や退院促進について地域生活支援室と連携し、新たなサービス等に活用する。

■ 歯科

当院には認知症や長期にわたる治療で来院されているご高齢の患者様も多く、歯の治療は必要不可欠です。 そのため歯科を併設し患者様が安心していただけるような治療を心がけています。 当院の歯科は昭和大学の歯科医師による診療を行っています。 保存科という歯を如何に残すかという学問の専門家の先生で、地域のみなさんにも、たいへんご好評をいただいています。

■ 造形教室(絵画教室)

教室風景

当院にはかつて丘の上病院で活動していた造形教室と称した芸術療法を継続しています。 患者さんの生活の質の向上、いきがいの創出のお手伝いをさせていただいています。