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■治療します。■ 病院の存在理由は病気を治療することであると強く意識しています。病院ですから、治療するのは当たり前ですが、いままでの精神科病院はこの当たり前が十分でなかったと反省しています。過去には、十分な治療法や薬剤がなかったことで、収容という形で問題解決をせざるを得なかった歴史がありました。 しかし今日、新しい薬物療法の開発や根拠に基づく治療法が次々と明らかになり、精神科医療は大きく変わってきています。 そこで、治療を大きく意識して病院を運営していこうと再度、気持ちを新たにしなければならないのです。 ■あきらめない。■ 精神科は、疾病そのものの問題と、それに伴う障害を併せ持つことが特徴。病気だけを治すのでは不十分です。慢性の経過を辿る病気もあるため、決してあきらめない、見放さない「覚悟」を持って治療にあたっていかなければならないと考えます。 ■治療を標準化します。■ 精神科は、一般科のように確定診断の根拠となる臓器の病理学的特徴がはっきりしていない領域です。その中で、医療の質を担保するには、1つのルールの上にすべての症例を整理する必要があります。 そこで、ICD−10とDSM-Wという国際的な診断基準を基盤に、院内の医療の標準化を行い、より良い医療の提供をしていきます。 ■全人的な対応をします。■ 治療の最終的なアウトカムは、幸福です。幸福は1人の人間だけの幸福では成立しません。精神疾病そのものの改善はもちろん、本人やご家族を取り巻く環境の改善、身体的な合併症があればその改善、それらすべてが改善してはじめて幸福が訪れると思います。 視点をより高く、一般科医療よりも一歩進んだ全人的治療体制を作ります。 ■安心できる療養環境を整備します。■ 治療をしていく上で、環境はたいせつです。病室、デイルーム、保護室、作業療法室、理学療法室などの各治療室、トイレなど、清潔で安心できる療養環境を提供します。 ■インフォームドコンセントとパートナーシップ■ 病気になると本人、ご家族はたいへん不安になると思います。ご自身の病気がどんな病気で、どうすれば良くなるか。現在、飲んでいる薬は何で、どういう効果があるのか。飲まなければいけない理由は何なのか、治療はどのくらいかかり、今、どこまで進んでいるのか 等など、いろいろな不安があると思います。そこで、ご本人も、ご家族も、担当医師もスタッフも、みんなが共通の理解、問題意識を持って治療を進める体制を作ります。 本人家族を含めて治療に携わるすべての人が同じ目標や価値観、進捗状況の理解をもって治療が進んでいくようにしたいと思います。 ■勉強します。■ 目的を達成するには日々の研鑽・努力が必要です。院内での、積極的な研修、研究はもちろん、院外での、研修会、学会等への参加は、医師ばかりでなく、 看護師、薬剤師、作業療法士、理学療法士、臨床検査技師、放射線技師、管理栄養士、栄養士、歯科衛生士、ケアワーカー、事務員等々、それぞれの部署、部門で積極的に行います。 平川病院院長 挨拶 精神科医療は大きく変わり続けています。精神科に対する社会ニーズは、統合失調症の入院施設というイメージから、急性増悪に対する精神科救急対応、これに続く急性期治療、または、高齢者のせん妄や認知症対応、うつ病やアルコール問題、そして働く人たちのメンタルケア、自殺対策など、社会構造が複雑になるほど、精神科への期待の高まりを感じます。さらに、精神疾患に加えて、身体疾患や身体的リハビリテーションなどの合併症を持つ症例への対応が一般科からのニーズとして増えてきています。平川病院はできるだけ急速にこれらに対応するべく進化していきます。もちろん、地域支援を中心に長期間、病気を患ってきた患者さんのことも忘れずにケア体制を確立していきます。今後も、世の中で必要とされる存在になるよう邁進する所存です。平川病院 院長 平川淳一 |