平川病院の10の施設紹介

急性期治療病棟

病室 病室  急性期治療病棟では発症後間もない患者様や病状が不安定な患者様を対象に適切で高水準な治療を行っています。この病棟での平均在院日数は50日程度と短く、一定期間の短期集中的な医療を提供しています。専門のスタッフを多く配置し、医師(精神保健指定医・精神神経学会認定専門医)や看護師、精神保健福祉士、心理療法士などが連携して、密度の濃いチーム医療を展開しています。
 また、重症の統合失調症やうつ病に効果のある『修正型電気けいれん療法』も常時行っています。 急性期治療病棟病床数は44床。個室39室、2床室1室に加え、保護室3室を備え、個室中心でプライバシーが守られており、患者様が安心して療養できる環境です。さらに、病棟中央には中庭があり、閉鎖病棟ではありますが、屋外に出て新鮮な空気が吸える開放的な環境で、患者様が心地よく療養できるように工夫しています。

合併症治療病棟

病室  合併症治療病棟では、精神疾患を持ちながら身体疾患の治療も必要とされる患者様の治療を行っています。超高齢化社会となった現在、精神疾患を抱える患者様が身体的な問題も抱えているケースが増加しています。また、精神症状の原因が身体疾患である場合もあり、精神科であっても身体的な対応ができなければ病院機能として十分とは言えません。当院では、内科医師(消化器・感染症・呼吸器・循環器・神経内科の各専門医)、整形外科医、麻酔科医を配置し、可能な限りの身体合併症への対応を行っています。また、医療設備として、緊急血液検査はもちろん、DダイマーやHIV迅速測定キットの常備、レントゲン(一般撮影)、CTスキャン、超音波、内視鏡など、必要な検査機器を揃えています。実例として、食事のたびに血糖測定とインスリン注射が必要な認知症の患者様、がん性疼痛への麻薬投与が必要な統合失調症の患者様、肝硬変・肝性脳症でせん妄を生じたアルコール依存症の患者様など、身体疾患への対応を行っています。

身体リハビリテーション

  • リハビリ風景
  • リハビリ室

 当院には、10名の理学療法士、3名の作業療法士(身体障害領域)、2名の言語聴覚士がおり、脳卒中、大腿骨頚部骨折を代表とする高齢者の骨折、肺炎後の呼吸器リハビリなどを行っています。また、社会的な問題である自殺未遂の患者様の多発外傷・後遺症に対しても前向きに取り組んでいます。

認知症治療病棟

病室  併設する老人保健施設(介護老人保健施設『ハートランド・ぐらんぱぐらんま』)の1フロアに間借りするように認知症治療病棟があります。 そこでは、様々な精神症状で在宅や施設内での生活ができなくなった患者様の入院治療を行っています。また、外来では認知症専門外来(認知症専門診断管理科)を開設し、鑑別診断や介護へのアドバイス、家族相談などを行っています。

 認知症専門外来は、かかりつけ医、他の医療機関からの紹介状をお願いしています。紹介状をご用意の上、ご予約をお願い致します。

お問い合わせ先
 他の医療機関様からの認知症相談・入院相談には医療相談室がご対応致します。
 患者様・ご家族様からの初診のご予約には医事課がご対応致します。

アルコール依存症専門病棟

 アルコール依存症は慢性の薬物中毒という精神科の病気ですが、肝硬変、肺炎、膵炎、糖尿病など身体合併症を多く抱えるリスクの高い病気です。さらに、不可逆的な脳の変性のため記憶や見当識障害を引き起こすコルサコフ症候群という状態に至り、トラブルを起こすケースも多く見られます。どのようにしたら断酒できるかという具体的なプログラムの充実はもちろん、当院の得意とする身体合併症対応機能が最も活躍する分野の1つです。開放病棟と閉鎖病棟が連結しており、患者様の状態や自立度に応じて適切な病棟に移動していただける柔軟な体制となっています。また、入院治療以外にアルコール依存症専門のデイケアも行っており、これは多摩地区では当院だけが行っていることです。

慢性期治療病棟

東3病棟  慢性期治療病棟(精神療養病棟)では長期にわたる治療が必要な患者様にゆとりのある医療を提供しています。精神疾患は、どうしても改善がおもわしくなく、長期入院を余儀なくされることがあります。 新しく入院された患者様全体の約95%の方は1年以内に退院されますが、5%の患者様は継続的に入院が必要となってしまいます。慢性期医療においては、医療の本線から脱落したような、ともすれば患者様をないがしろにするような印象を与えるケースがあるように思われますが、当院ではそのようなことがないように、長期入院が必要な患者様こそ大切にすべきであると考え、対応しています。

内科療養病棟

病室  内科療養病棟は、当院の身体疾患対応の核となる病棟です。誤嚥による肺炎の治療や、中心静脈栄養、胃瘻造設まで行っています。栄養管理には内科医を中心とした多職種によるNST(栄養サポートチーム)が活躍しています。中心静脈栄養においてはCVポート(皮下埋め込み型)の造設も可能で、これを利用すると安全性が向上し、入浴も可能になります。さらに、末期の患者様の最期をお世話するための入院や、周囲の高齢者施設からの身体疾患患者様への対応もお引き受けしています。

社会復帰、地域支援

美山ヒルズ  グループホーム、ケアホームである『美山ヒルズ』を地域での活動拠点として、すでに20年以上継続して、退院促進や地域生活支援を行ってきました。その成果として、現在50人近くの患者様が地域で自立した生活ができるようになっています。地域での生活には、病院の強いバックアップが大切です。当院は、看護師、精神保健福祉士、管理栄養士、薬剤師などの多職種による精神科訪問看護が充実しており、日頃のコミュニケーションが十分とれているため、緊急事態に未然に対処できています。多くの患者様が、安心して社会生活が遅れるように、そして、そのような良き仲間の存在が入院されている患者様にも希望が持てるような仕組みを大切にしています。また、病棟内には単身生活を想定した社会復帰訓練室があり、入院しながら退院後の生活訓練ができるようになっています。さらに、入院中の作業療法で調理などの日常生活にかかわる練習をし、退院後も外来作業療法で継続的に患者様自身の生活能力の向上を図っています。

訓練部屋 社会復帰訓練室
 東5病棟(社会復帰病棟)にあり、ワンルームマンション(アパート)をイメージした訓練室で 入院療養中から地域生活を想定した生活をすることで、社会復帰を スムーズにする目的で運用されています。
社会復帰訓練室の目的
1.社会復帰・地域生活移行後に生じる問題を入院中から患者様、スタッフ双方が理解し、練習や経験等で解消する。また、退院までに解消にいたらずとも患者様や関係スタッフ、連携機能の理解を共有することで地域生活支援に役立てる。
2.入院療養生活では見えない、もしくは経験できないスキルを実践し、評価することで入院中からの支援に活かす。
3.患者様自身の経験から適切な自己評価が出来るようになり、それによって自信がもてる。
4.退院に意欲がもてない患者様や地域生活にイメージが出来ない患者様が利用することでイメージ作りや意欲向上、動機付けに役立て、退院促進の一環とする。
5.社会復帰訓練室で得られた支援方策をもとに、地域生活や退院促進について地域生活支援室と連携し、新たなサービス等に活用する。

歯科

病室  当院には認知症や長期にわたる治療で来院されているご高齢の患者様も多く、歯の治療は必要不可欠です。 そのため歯科を併設し、患者様が安心していただけるような治療を心がけています。昭和大学歯科の『保存科』という“歯を如何に残すか”という学問の専門の歯科医が診療を担当しており、地域の皆様にも大変ご好評をいただいております。

造形教室(絵画教室)

教室風景  当院では、かつて丘の上病院で活動していた『造形教室』と称した芸術療法を引き継いでおり、現在も継続しています。患者様の生活の質の向上、生きがいの創出のお手伝いをさせていただいています。